● 手術前検査
問題なく手術を行えるか次のような検査をします。
- 眼底検査(網膜の状態を調べる)
- 細隙灯顕微鏡検査(水晶体に濁りの状態を調べる)
- 角膜内皮細胞検査(角膜の内皮細胞が減っていないか調べる)
- 眼軸長検査(眼内レンズの度数を決める)
- 問診、血圧検査
● 手術
- 黒目(角膜)と白目(強膜)の境目あたりに幅3mm弱の創を作成します。約5ミクロンほどの水晶体の皮を円形にくりぬきます
- 超音波装置を用いて、水晶体を砕き、吸引します
- 人工水晶体(眼内レンズ)を挿入します。
- もともとの水晶体の袋の中に、眼内レンズをおさめて手術を終了します
● 手術後
手術後から2週間下記の症状が表れますが、数日から1~2週間ほどで治ります。
- 目が充血する
- 目がゴロゴロする
- 涙がでる
- 目がかすむ
[手術後の注意点]
- 入浴や洗顔は1週間ぐらい避ける
- 目を押したり、こすったりしない
- 転んだり、ぶつけないよう注意する
多焦点眼内レンズは、光の性質(屈折や回折)を利用して、遠くから近くまで焦点が合うように設計されています。遠方も近方も両方ピントが合うためほとんどの場合、眼鏡が必要なくなります。なお、多焦点眼内レンズは健康保険適用外になります。